熊本県立人吉高校同窓会「近畿繊月会」
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第19回定期総会のご報告
平成26年度の近畿繊月会総会は、平成26年2月9日の日曜日午前11時から大坂城内の「ホテルニューオータニ大阪」で50名近い会員の参加のもと開催されましたが、以下総会の模様を報告いたします。
□開会
司会:渋谷周年幹事(13)
開会の辞:尾家 亮顧問(8)
第1部  講 話
OB講話「私の履歴書を通して我が国の社会制度と教育制度を顧みる」(要約)
元大学教授 服部史朗(2)
私は満州事件の最中、平成6年に球磨郡水上村の湯山の寒村で生まれ人吉中学に進んだ。当然通学は出来ないから寄宿舎や下宿生活をしなければならなかった。当時の中学はエリートの育成機関としての性格が強く進学する(できる)者は少なく湯山小学校から人吉中学に進んだのは2人しかいなかった。
明治維新以来富国強兵を旗印に国造りに努めた明治政府は日清日露の戦争に勝利し更に国力の拡大を目指し満州事変から支那事変へとのめりこみ日米戦争に突入する。学校教育も優秀な軍人の養成を志向したものとなり軍事教育訓練が重視された。その教育の中心とされたのが旧制中学であった。中学校には配属将校がいて校長より強い権限を持ち優秀な軍人養成の先頭に立っていた。
優秀な者は陸軍幼年学校や陸軍士官学校、海軍兵学校に進んだが、軍人にならずに高等学校から文科系の帝国大学や医科大学・商科大学に進むコースもあった。
敗戦(終戦という人もいるが、私は絶対に敗戦だと思う。)により占領国アメリカの教育制度が導入され、いわゆる6・3・3が実施され、高等学校は新制大学となり一挙に大学が増え「駅弁大学」と揶揄されたこともある。
古里講話「球磨焼酎の歴史は千五百年」(要約)前田一洋氏(7)
現在三十八の蔵元で製造されている球磨焼酎の銘柄は三百種、その歴史は五百年とされてきた。しかしこれ南蛮交易による蒸留器の導入で、たしかに焼酎の生産量が向上したのは事実であろうが、そのルーツは違う。わが球磨焼酎の歴史がそんなに新しいはずがない、そう考えて「日本書紀」を調べてみると、あったではないか「醇(から)き酒」という名称で。それは景行天皇が熊襲を討ちに来たとき、その娘イチフカヤが天皇に“入れ知恵”をした。「わが家には醇(から)き酒というのがあるので、それを飲ませ酔ったところを殺害なさい」と。かくて熊襲征伐はいとも簡単に成就、天皇一行は意気揚々と大和へと凱旋。
この「醇(から)き酒」こそが球磨焼酎の元祖であり、さらには球磨弁の中にも、焼酎のことを「かる(辛)かと」という表現がある。かくて「日本書紀」の神話の部分は六世紀のこととみて、球磨焼酎の歴史は千五百年となる。
■第2部総会
○会長あいさつ会長 内田憲幸(10)
一高事務局長が何も引き継ぎをしないで急逝したので一時はこの定時総会が開催できるかが危ぶまれたが、役員や会員の努力でどうやら開催に漕ぎつけた。しかしながら、再発足して19年、会員の高齢化が進み病気や体調不良で欠席される会員も増えてきた。若い会員の開拓と魅力的な会の運営が求められている。お互い健康に注意し総会に参加する会員の勧誘に努めてほしい。
○同窓会本部副会長あいさつ同窓会本部副会長 鳥井正徳氏(9)
高山副会長が体調不良のため代わって出席した。これだけは是非言って来てほしいと言われているのでと前置きして「母校創立90周年の記念行事寄付金についてはお世話になりました。おかげでほぼ目標事業を推進できる寄付が集まりました。運動場北側の寄宿舎跡の民有地を借り上げてサッカー場とテニスコートを新設することにより野球や陸上の練習が交錯することなく実施出来るようになり生徒も喜んでいる。新年度から工事がはじまるので完成すれば見に来てほしい。」とあいさつされた。
○本校校長あいさつ山口勲校長先生
昨年10月9日開催された「人吉高等学校創立90周年式典」で映写されたDVDと式典の状況を撮影したDVDをパワーポイントで映写しながら説明をされ、その後在校生の華々しい活動状況と優秀な進学状況について紹介された。
○報告事務局長代行会長  内田憲幸(10)
一高事務局長の急逝により関係書類が発見できないので会計報告が出来ない事を陳謝したうえで事務局長死後の収入支出の状況と会の活動概要を報告し了承された。
第3部 懇親会
司会:梶原成二郎幹事(32)
◎乾  杯:甲斐幹事長(2期)の音頭で乾杯、懇親会を開始。
◎校歌斉唱:前田一洋名誉会員(7期)のピアノ伴奏で人中校歌、人高生徒歌斉唱。
◎懇  親:郷里中島蛋白食品から贈呈された「豆腐」を肴に同じく松の泉酒造から贈呈された「球磨焼酎」を飲みながら暫し懇談。
◎土産贈呈:来賓の方々に会から記念品を贈呈
プレゼンター『吉野あや子、杉原育代、依藤邦子、佐野すみ子』
◎自己紹介:テーブル毎に全員が自己紹介。
◎ジャンケン合戦:校長先生持参の90年式典記念品バッグ6箇と松の泉酒造寄贈の焼酎6本をめぐり全員でジャンケン合戦。
◎大坂締め:廣田 稔監事(17)
◎記念撮影:記念の集合写真を撮影。
◎閉会の辞:白石玲子副会長が閉会の挨拶を行う。総会本番終了。
2次会:希望者23名が参加、別室でカラオケ大会を開催17:30散会。
◇番外1「酒迎え」総会前夜
役員9名が遠来の山口校長先生と前田一洋夫妻を囲み宿泊ホテル近くの上本町の居酒屋「うまいもんや庄助」で酒迎え会を開催し遠来の労をねぎらいました。
◇番外2「名残会」総会翌日(10日)
〜NHK大河ドラマ「八重の桜」由緒の地を訪ねて〜
午前10時30分阪急電車京都線「烏丸駅」に集合、来賓の前田夫妻を含め18名が徒歩で一高家の檀家寺大畑の「大歓寺」の本山である浄土真宗仏光派本山「仏光寺」に行き本堂で故一高省吾氏の追悼慰霊式を開催し「仏光寺」と人吉の関係の説明を受けました。
その後タクシーに分乗「京都御所中立売門内無料休憩所」に移動名物の「炊き込みご飯セット」で腹ごしらえをして徒歩で御苑を横切り「同志社大学」を見て再度御苑に入り「明治天皇誕生の地」や御所の鬼門「猿ケ辻」、「京都迎賓館」、「学習院跡」などを見物して同志社大学発祥の地・「新島旧邸」を見学し、更にハ重が勤めていたといわれる「女紅場跡」まで足を延ばしました。
さらにタクシーに乗りハ重の故郷会津藩京都守護職本陣が置かれた「黒谷金戒光明寺」に行き「会津墓地」に参拝しました。計画では東山若王寺裏山頂上にある「同志社墓地」の新島襄と八重の墓まで行く予定でしたか時間の関係で次回廻しとなりました。
以上
平成26年度の総会はおおむね以上のような状況で終了いたしました。総会の開催にご協力いただきました皆様に心から厚くお礼を申し上げ報告とさせていただきます。
近畿繊月会 会長 内田憲幸