■球磨焼酎 |
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平成7年に産地の地理的保護を受け、 名実ともに世界の銘酒となった人吉球磨
地方の代表的な特産品です。 原料に良質の米だけを使用した本格焼酎で、伝統
的な常圧蒸留製法のものは力強く 濃厚な芳香があり、昔ながらの焼酎ファンに
根強い人気。近年新たに導入された 減圧(低温)蒸留製法のものは、さわやか
な風味とまろやかな味わいで、「飲みやすい」と好評です。 |
■鮎(アユ・香魚・年魚) |

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日本三大急流の一つで、人吉市の象徴と言っても過言ではない球磨川に生育する
良質の藻を食べて大きくなった球磨川産鮎は、一言でいえば“絶品”。ひと口食す
ればその鮮烈な芳香が鼻腔をくすぐり、ふた口食すれば、激しい急流を思わせる
野性味溢れる歯ごたえが口腔内を駆け巡り、み口食すれば、球磨川そのもののよ
うな懐の深い豊かな味わいが、舌から食道にかけてじんわりと広がっていきます。
食べ方は塩焼き、背ごしなどお好みで。酒の肴として人気が高い「うるか」は
大量生産ではないため、地元の人でも簡単に手に入らないレア商品です。 |
■鍛冶製品 |

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鎌倉時代から明治時代初期まで、人吉市を中心とした肥後南部一帯を領有していた相良氏は、優れた武具類を産出する刀鍛冶集団を育成したことが知られています。同氏はもともと、文武両道に秀でた武将の系譜であり、その管理下にあった刀鍛冶たちの技術レベルは、いわゆる“業物”に匹敵する刀を打ち出すほどでした。
彼らが生活の場としていた地域は、現在も鍛冶屋町としてその名が残っており、その技術も、鍬や鎌、鉈、包丁などに形を変え、より洗練されて現代まで受け継がれています。特に刃物類の切れ味には定評があり、全国の料理人などに愛用されています。 |
■工芸品 |

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周囲を深い山々に囲まれた人吉球磨地方は、全国に名高い銘木の産地です
が、その加工技術も他に類を見ないほど高い水準にあり、家具類などは“芸術
品”として高い評価を得ています。また伝統的な郷土玩具であるキジ馬と花手
箱は人吉市のシンボル的存在で、観光PRのマスコットとしても活躍しています。
東北地方のこけしが“東の横綱”ならキジ馬は“西の横綱”と言われています。
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