人吉市は相良700年の歴史を今に伝える九州の小京都と呼ばれています。
鎌倉時代から続いた相良氏の城下町として栄え、明治以降も球磨地方の
政治・経済の中心地として現在にいたっています。
相良氏は、鎌倉時代に遠州(現在 の静岡県)相良から入国、明治維新
まで約700年間にわたって球磨地方を治めました。 一時は、勢力範囲
を八代、芦北、宮崎県の一部や鹿児島県北部にまで伸ばしたこともりま
すが、江戸時代に入ってからは、人吉・球磨一帯と宮崎県の一部
(米良・椎葉)を領地とし、明治維新を迎えます。この間、内部の抗争は結構多かったものの自壊することもなく、また、地形的要因にも支えられて外部からの大きな侵略を許すこともありませんでした。
現在の人吉・球磨の文化に特有のものがあるとすれば、それはこの約700年にわたる相良氏の治政によるものが大きいと思われます。
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